長野市の長野運動公園で紅梅がほころび始めている。雨が降った日に訪ねると、色のない景色の中で、ひときわ鮮やかなピンク色の花びらが、冷たい雨粒をしっとりとまとっていた。周囲にはほのかに甘い香りも漂っていた。
傘を差して日課の散歩をしていた同市北尾張部の女性(69)は「この辺りでは一番早く咲く梅の花。毎年春の訪れを教えてくれます」。満開になると見応えがあるといい「遠くまで出掛けなくてもお花見ができるので楽しみ」と咲きそろうのを心待ちにしていた。
紅梅の木は公園の南側にあるサブトラックとテニスコートの間に植えられている。同公園管理事務所によると、今季は例年より2週間ほど早い1月下旬ごろから1輪、2輪と咲き始めた。