「紙資料が語るモダン金澤展」(北國新聞社後援)は12日、片町2丁目の金沢学生のまち市民交流館で始まり、片町、香林坊にまつわるポスターやチラシ、チケットなどが明治から昭和にかけての金沢の大衆文化を彩り豊かに伝えた。
「金澤ふるさと倶楽部(くらぶ)」の代表として資料収集をライフワークとする伊藤正宏さん(71)=神宮寺2丁目=の数千点に及ぶコレクションの中から、金沢学院大芸術学部の吉田一誠講師のゼミ生が約100点を選び、展示のデザインと設営を手掛けた。
まちなかの名所を題材にした明治期の絵はがきや大正期の映画館のチラシ、昭和に作られた、金沢ゆかりの歌のレコードジャケットなどが並び、伊藤さんが来場者に資料の由来を解説した。
展示は17日まで。15、17日は午後2時から「聞いて楽しい 知って嬉(うれ)しい 金澤ゆかりの歌」と題し、解説付きのレコード鑑賞会を開く。無料で、各日先着20人となっている。