金沢学院大生と懇談する三浦さん(中央)と林さん(右)=金沢市のしいのき迎賓館

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三浦しをんさんが喜び語る 金沢で島清恋愛文学賞贈呈式

北國新聞(2019年3月18日)

 金沢学院大が運営する第25回島清(しませ)恋愛文学賞(日本恋愛文学振興会主催、北國新聞社後援)の贈呈式は17日、金沢市のしいのき迎賓館で行われ、「ののはな通信」(KADOKAWA)で受賞した三浦しをんさん(42)に賞状と賞金が贈られた。女性同士の恋愛を書簡体で書いた作品について、三浦さんは「時を経て変化しつつも支え合って生きていく女性の関係を書いた。『恋愛』と認めてもらい勇気をもらえた」と喜びを語った。
 物語は、女子校で出会った2人の恋愛と友情、そして人生の歩みが、20年を超える手紙やメールのやりとりでつづられていく。自身も女子校出身という三浦さんは「女性の恋愛も友情もあると思ってきた。結婚や出産で環境や立場が変わっても支えや導きになるような、中年、老年になっても続く関係を大きなスパンで書きたかった」と話した。
 選考に金沢学院大の学生が加わったことについて「文学部が減る中、創作の好きな学生が集まって、読んで選んでくださった。その熱意で成り立つ賞だと思う。うれしく、書いて良かったと思えた」と感謝した。

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