福井県福井市自然史博物館の出張展示「自然のかがやき展」が5月1日、同市のハピリンホールで始まった。全長約5メートルの深海魚「リュウグウノツカイ」の骨格標本が展示され、訪れた家族連れらは興味深そうに見入っていた。4日まで。
同館と、市の第三セクターまちづくり福井が改元を記念して企画した。
リュウグウノツカイは全身が銀白色で、体は薄く細長い。同館によると、今回展示されている骨格標本は日本最大という。昨年1月、京都府宮津市沖で捕獲されたのを同館が引き取り、同館のボランティアグループ「ホネ部」が作製に当たった。骨は細くもろいため慎重な作業が必要だったといい、約1年かけて完成した。
会場には、目や内臓の標本も展示された。精巣や卵巣がなく雌雄不明で、体内に寄生虫がいないなど、解剖して分かったことも紹介している。
このほか、岩場の先端に雪が積もっている様子など東尋坊で見られる珍しい風景や、県内各地の美しい星空の写真も展示している。