小布施町の29の菓子店や飲食店が、町産の加工用サクランボ「酸果桜桃(さんかおうとう)」を使ったデザートなどを提供する催し「小布施チェリーキッスフェア」を25日から始める。「チェリーキッス」の名称で商標登録した酸果桜桃のジャムをPRしようと町が企画。独特の酸味を生かした自慢のメニューを各店舗が提供する。7月15日まで。
栗菓子製造販売の栗庵風味堂は、生クリームやソフトクリームなどの間にチェリーキッスを挟んだパフェ(税込み780円)を町内の本店カフェで提供予定。クリームの甘味とチェリーキッスの酸味とのバランスが特徴といい、担当の関恵毬(えまり)さん(23)は「さっぱりした味を楽しんでほしい」と話した。
酸果桜桃は、酸味が強く、生食ではなく調理用に使われる。当初は町内の農家が自家用に作っていたが、2005年に特産品化を目指した普及活動がスタート。現在は14軒の農家が栽培しており、今月下旬に収穫が始まった。
フェアは毎年この時期に開き、10回目。今年は、シャーベットや、町産の牛乳と組み合わせたシェイクなどを提供する店もある。問い合わせは町産業振興課(電話026・247・3111)へ。