福井県坂井市の丸岡文化財団は、丸岡城ふもとにある丸岡歴史民俗資料館の展示パネルについて、インバウンド(訪日外国人客)に対応するため英語の解説サイトを用意した。展示室に設置したQRコードを読み込んでアクセスする。
1978年に建てられた同資料館は、丸岡城主を務めた本多氏と有馬氏ゆかりの武具や調度品を展示していたが、今年3月にリニューアル。写真と解説文を記したパネルを多用し、城や丸岡藩の歴史、丸岡町地域の民俗芸能を紹介する形に変えていた。
現存12天守に数えられる丸岡城天守には、ここ数年、海外からの観光客が増加。解説文は日本語のみだったため、英訳した解説サイトを用意した。
1階と2階の展示室入り口に貼られたQRコードを読み込むと、丸岡に残る伝統行事のほか、藩政以前の丸岡や本多、有馬両氏時代の丸岡藩の歴史を紹介する英語の解説文を閲覧できる。
同財団は「お城で本物に触れてもらった後、丸岡城や丸岡藩の歴史をより深く知ってもらえれば」と話している。