福井県あわら市指定無形民俗文化財の金津祭(福井新聞社後援)は中日の7月14日、高さ6メートルを超える3基の勇壮な人形山車が"出陣"し、旧金津町市街地を練り歩いた。子どもたちの元気なお囃子(はやし)と、地元青壮年団の力強い太鼓の音色が街中に響き渡り、終日熱気に包まれた。(黒田美紗)
山車巡行は1897年に始まった。現在は元宿場町だった金津地区25区のうち16区を3ブロックに分け、ブロック内の区が持ち回りで担当している。
今年は中央区の「弁慶」、十日区の「桃太郎の鬼退治」、六日区の「源義経」の人形山車3基が登場。十日区と六日区の山車には「ふくい学生祭実行委員会」のメンバー計14人が、ひき手として加わって若い力で祭りを盛り上げた。
山車は、箸や食器などの日用品で作った飾り物が展示された本陣前に止まり、出迎えた住民らに踊りや太鼓を披露。通りを埋め尽くす見物客を楽しませた。