経口補水液のペットボトルを登山者に渡し、水分補給を呼び掛ける大城さん(左)ら

経口補水液のペットボトルを登山者に渡し、水分補給を呼び掛ける大城さん(左)ら

長野県 松本・上高地・美ヶ原 アウトドア・レジャー

夏山で怖い脱水症状 北アで登山者らに呼び掛け

信濃毎日新聞(2019年7月28日)

 県山岳遭難防止対策協会などは27日、夏山登山中の疲労、発病の原因の7割を占めるという脱水症状を防ぐため、松本市の北アルプス・横尾登山口で登山者に意識的な水分補給を呼び掛けた。経口補水液500ミリリットル入りのペットボトルを登山者に渡し、「この場で飲み干して」と促した。
 県山岳遭難対策特別アドバイザーで、最新の山岳医療の情報発信に当たる組織「山岳医療救助機構」(東京)の代表を務める大城和恵医師(52)=長野市出身=や、遭対協メンバーら10人が登山者を待ち受けた。補水液を飲み干すよう勧められて最初は戸惑う登山者もいたが、大阪市の会社員男性(49)は「少し無理をしてでも飲むべきだと分かった」と話していた。
 大城さんによると、脱水症状は心臓死や高山病を引き起こし、意識がもうろうとすれば転落、滑落にもつながる。歩き始める前に500ミリリットル、その後は30分ごとに200ミリリットル程度を補給すべきだとし、「脱水症状になると水がおいしくなく、むしろ飲みたくなくなる。十分注意してほしい」と話していた。

今月のお得な国内ツアー びゅう

松本・上高地・美ヶ原 ニュース

松本・上高地・美ヶ原
イベント

松本・上高地・美ヶ原
スポット