地元リンゴ農家や若林さん(中央左)と談笑するグレゴリーさん(同右)と西川さん(左)夫妻=9月27日、長野市若穂綿内山新田

地元リンゴ農家や若林さん(中央左)と談笑するグレゴリーさん(同右)と西川さん(左)夫妻=9月27日、長野市若穂綿内山新田

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地域と世界、農作業でつなぐ 英国から長野に移住の夫妻

信濃毎日新聞(2019年10月1日)

 長野市若穂綿内山新田のグレゴリー・ローランドさん(62)、西川直美さん(48)夫妻が、農作業など6時間のボランティアと引き換えに1泊3食を無料で提供している。夫妻は田舎暮らしと古民家が気に入って2012年4月に英国から移住。自分たちが暮らす地域を知ってもらおうと16年からインターネットで呼び掛け、地元や国内外から訪れる人を受け入れている。これまでの利用者は15カ国以上、年間30〜40人といい、地域と世界をつなぐ窓口になっている。

 9月27日、長野市内から訪れていた若林里奈さん(21)が、夫妻と一緒に、近くにあるリンゴ農家の畑で真っ赤に実った紅玉を一つ一つもぎ取っていた。グレゴリーさん宅で英会話を学びながら約2週間滞在する計画で「地元だけれど、リンゴの収穫は初体験。夫婦で家族のように迎えてくれて居心地がいい」と笑顔を見せた。

 グレゴリーさんと、千葉県出身の西川さんは英国デボン州で約10年間生活した後、長野市へ。現在は、グレゴリーさんは英会話講師を、西川さんは助産師を務める。移住したころ、近所の人たちが生まれたばかりの子どもの面倒を見てくれたり、畑を一緒に耕してくれたりした。「夫とは身ぶり手ぶりで会話をして、受け入れてくれているのが分かった」と西川さん。グレゴリーさんも進んで住民に話し掛け、祭りに参加して、地域になじんでいったという。

 ボランティアの受け入れは、自ら耕す畑の作業や自宅の内装改修を手伝う人手を求めたのがきっかけ。周辺の自然や地域の暮らしぶりにも触れてほしいと、ボランティアの活動範囲を地域にも広げている。「リンゴ畑などでの農作業の細やかさや、住民の幸せそうな表情が素晴らしい」と地域の魅力を語るグレゴリーさん。西川さんは「ここでボランティアをしながら、自然や田舎の暮らしに触れて、これからの人生でやりたいことを見つけて帰る海外の人たちもいますよ」と話している。

 ボランティアは簡単な英語が話せる人を対象に、農作業がある4〜12月に受け入れている。ネットで受け付けており、詳細は夫妻のホームページ(ministoryofjam.com)へ。

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