須坂市や須坂商工会議所などでつくる「信州須坂フルーツエール推進協議会」は7日、須坂産の果物の果汁を使ったクラフトビール「フルーツエール」をPRしようと、製造に関わる市内の農家や醸造所を見学するモニターツアーを開いた。原料のカシスやリンゴの生産から醸造の現場までを知ってもらい、販路を広げる狙い。
県内をはじめ東京、名古屋、福岡からホテルや百貨店、飲食店の関係者ら計12人が参加した。市内の醸造所では、味の特徴や醸造から保管までの工程の説明を聞いた。その後、ながの農協須高営農センターで糖度などを測る最新の選果機を見学。農園でリンゴ狩りも行い、須坂の果物が育つ風土を体感してもらった。
参加した都内のレストラン「マックスキャロット」オーナーの田代大夢さん(27)は「醸造の舞台裏まで知っているとお客さんにも自信をもって紹介できる」と話した。
推進協は現在、6種類のフルーツエールを販売。県内外の飲食店や酒販店計136店舗で取り扱っている。