県内外の特産品を販売する「信濃の国楽市楽座」が19、20日に松本市のやまびこドーム一帯で開かれるのを前に、参加する鹿児島市と松江市の観光キャラバン隊が18日、松本市の信濃毎日新聞松本本社を相次いで訪れた。松本市とゆかりがある両市は、それぞれ地域の魅力をPRした。
松本市と文化・観光交流協定を結ぶ鹿児島市からは「かごしま親善大使」の野上嬉時(きもち)さん(20)らが来訪。楽市楽座でヤマイモを使った銘菓「かるかん」や、焼酎などを販売する。鹿児島市では11月上旬、2万人の踊り手が練り歩く南九州最大の祭り「おはら祭」が開催予定。野上さんは「食や自然など年間を通して楽しめるので、ぜひ訪れてほしい」とアピールした。
松江市からは菓子職人の土江徹さん(43)らが来訪。全国菓子大博覧会工芸菓子部で2連覇した実績があり、楽市楽座でも実演して技術を披露する。松江と松本は、松本藩主だった松平直政が国替えで松江に移り「そば切り」を持ち込んだといわれるなど関わりは深い。
27日にフジドリームエアラインズ(FDA)の松本―神戸線、神戸―出雲線が就航するため行き来しやすくなり、松江市観光文化課の花形泰道課長(56)は「さらに交流を深めたい」と話していた。