岡谷市、塩尻市、辰野町でつくる塩嶺王城観光開発協議会は、3市町をまたがる山あいの道を自転車で巡り、自然や文化に触れるツアーの商品化に取り組んでいる。季節に応じた山の景色の他、諏訪湖の眺望や古道「初期中山道」にちなんだ史跡が楽しめるコースを想定。2020年度以降のツアー開催を目指す。
想定するコースは、岡谷市の鳥居平やまびこ公園をスタートし、辰野町と塩尻市を経て同公園に戻る約16キロ。高低差は285メートルある。
協議会は、自転車人気が高まっていることに加え、電動アシスト機能が付いたスポーツタイプの自転車「イーバイク」に着目。山あいのコースでも幅広い年齢層に楽しんでもらえる観光商品になるとツアーづくりを企画した。
27日は、ツアーづくりのアドバイザーを務める諏訪湖八ケ岳自転車活用推進協議会代表の小口良平さん(39)や3市町の職員ら16人がコースを自転車で走った。試走後の意見交換では「景色がいい」「途中にあるトイレの数が少ないのではないか」「登り坂はきついのでイーバイクありきのコースだと思う」といった意見が出ていた。
塩嶺王城観光開発協議会はこれらの意見を参考に、客層や適した季節などを考慮して商品化を進める。