島崎藤村宅跡に立つ藤村記念館(左)。多くの観光客が訪れている=13日、岐阜県中津川市馬籠

島崎藤村宅跡に立つ藤村記念館(左)。多くの観光客が訪れている=13日、岐阜県中津川市馬籠

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馬籠宿も「日本遺産木曽路」 県境越えて追加登録へ

信濃毎日新聞(2019年12月15日)

 木曽地域文化遺産活性化協議会(会長・向井裕明木曽郡南木曽町長)が、木曽郡6町村と塩尻市をエリアとする「日本遺産木曽路」に岐阜県中津川市の馬籠(まごめ)宿周辺を加える方針を固めたことが14日、分かった。月内に正式決定した上で、日本遺産を構成する文化財に、馬籠にある文豪島崎藤村の生家跡を追加する申請を来年1月、文化庁に出す。
 
 馬籠宿を含む旧木曽郡山口村が2005年、中津川市に越県合併。旧中山道の「木曽11宿」のうち、馬籠宿を除く長野県側のみで申請し、16年に県内初の日本遺産に認定された。文化庁は来年5月に追加申請の審査結果を公表。同庁の担当者は「これまで追加申請を認めなかったことはない」としており、木曽路全体が日本遺産となる見通しだ。
 
 南木曽町教育委員会によると、16年には、県境をまたぐ調整は時間がかかるなどの理由で、馬籠宿がある中津川市との合同申請は見送った。その後、長野、岐阜両県の観光、文化財関係者から「馬籠もエリアに加わる方が良い」といった声があったという。
 
 長野側の木曽路が日本遺産に登録されたことを受けて脱会していた馬籠観光協会が、木曽地域の観光団体などでつくる木曽観光連盟に今年5月、再入会し、融和ムードが進んでいた。
 
 木曽路のPRなどを担う同協議会は本年度、長野側7市町村の担当者らによる部会で、現在39件からなる構成文化財の見直しを検討。3件の追加を決めた。日本遺産としての正式名称「木曽路はすべて山の中」は、藤村の長編小説「夜明け前」の書き出しであることから、「藤村宅跡は欠かせない」とまとまったという。
 
 藤村宅跡は馬籠宿のほぼ中央にある。母屋は明治の大火で焼失したが、江戸末期に建築された隠居所は現存。敷地と建物は岐阜県史跡に指定されている。敷地内には藤村記念館が立っている。

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