雪不足で開業が遅れていた野沢温泉村の野沢温泉スキー場が24日、今冬の営業を始めた。同スキー場によると、民営化した2005〜06年冬以降で最も遅い開業で、例年より2週間ほど遅いという。待望の営業開始に、関係者やスキーヤーから喜びの声が上がった。スキー場は来年5月6日まで営業予定。
この日は外国人観光客や学生ら計629人が利用し、雪が降りしきる中、スキーやスノーボードなど新雪での滑りを楽しんだ。
23日夜から降った雪の影響で、頂上(1650メートル)付近の「やまびこゲレンデ」は24日朝までに約50センチの積雪。午前8時半の段階で一部コースでの開業を判断した。運営会社の片桐幹雄社長(64)は「このまま断続的に雪が降ってくれればエリアも拡大していける」と期待する。
大阪歯科大(大阪府)スキー部の嶋村知香さん(20)=3年=は部の合宿でこの日の朝に到着したばかり。開業延期を心配していたが「無事降ってくれてほっとした。しかも新雪でふかふかの雪で最高だった」と喜んでいた。