攻防の末に火が放たれた社殿が赤々と燃え上がり、クライマックスを迎えた「野沢温泉の道祖神祭り」=15日午後10時3分、野沢温泉村

攻防の末に火が放たれた社殿が赤々と燃え上がり、クライマックスを迎えた「野沢温泉の道祖神祭り」=15日午後10時3分、野沢温泉村

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道祖神祭り、炎の攻防 野沢温泉

信濃毎日新聞(2020年1月16日)

 北信濃の冬の風物詩「野沢温泉の道祖神祭り」(国重要無形民俗文化財)が15日夜、下高井郡野沢温泉村であった。雪の中、たいまつを手に社殿に向かう村民と、社殿を火から守ろうとする厄年の男たちによる攻防が繰り広げられ、多くの観光客が見守った。

 午後8時半ごろ、ブナで造られた高さ十数メートル、幅8メートルの社殿に向け、村民が殺到。社殿前では数えで25歳になる厄年の男衆が火の粉を物ともせず、押し返した。社殿上では42歳の厄年の男たちが「道祖神の唄」で盛り上げた。

 1時間余の攻防の後、双方の手締めで社殿に火が放たれ、社殿は燃え落ちていった。長野市若宮の小林光義さん(82)は初めての訪問。「伝統ある素晴らしい祭りだった」と話していた。

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