光の演出で彩られた善光寺の本堂=20日午後5時57分、長野市

光の演出で彩られた善光寺の本堂=20日午後5時57分、長野市

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善光寺、郷土復興の光に 22日から本堂内で演出

信濃毎日新聞(2020年2月21日)

 長野市の善光寺の本堂内を青や紫などの光で彩る催しが22日から始まるのを前に、試験点灯が20日、行われた。市内の中央通りなどで開いている「善光寺表参道イルミネーション」の一環。音楽に合わせてハスの花などをかたどった光が内陣に映り、参拝者が「すごい」と歓声を上げた。

 市などでつくる実行委員会の主催。台風19号災害の後いったん中止を決めたが、「復興の光になるように」(市観光振興課)と行うことに。チョウや鳳凰(ほうおう)、クジャクの絵柄など約3分の映像を繰り返し壁や天井に映す。3月1日までの午後5〜8時に行う。

 空間デザイナー長谷川喜美さん(東京)が演出。欄間の来迎二十五菩薩(ぼさつ)では、複数ある雲の中で、唯一菩薩が乗っていない雲にだけ照明を当てる場面も。災害ボランティアで市内を訪れた中央大2年、加藤隼也さん(20)=東京=は幻想的な雰囲気に「通常は味わえない世界。地域の持つ魅力に感動した」と話した。

 22日は境内の六地蔵前で、被災農家らが作った野菜を売る「復興マルシェ」を開催。22〜24日には山門(三門)近くで、被災して修理したピアノによるコンサートも開く。

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