北アルプスや琅鶴湖を見渡す畑で農作業する女性=長野市信州新町

北アルプスや琅鶴湖を見渡す畑で農作業する女性=長野市信州新町

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遠くに雪山、春を耕す 長野・信州新町

信濃毎日新聞(2020年4月8日)

 季節は巡り、春がやってきた。長野市信州新町の山あいでは、琅鶴(ろうかく)湖や北アルプスを背に、身をかがめながら農作業する人の姿が見られた。

 傾斜地が多いため、周囲には水田よりも畑が目立つ。犀川沿いに集落を形成する信州新町はもともと養蚕が盛んな地域だった。眼下に集落が広がる畑で作業していた酒井里さん(90)によると、40年ほど前まで一帯には桑畑が広がっていたが、養蚕の衰退とともにリンゴや野菜の畑に移り変わったという。

 酒井さんはジャガイモを植えるため、畑を耕し肥料をまいた。これからの季節はトマトやナスなど夏野菜も植え始めるという。起伏の多い土地で「畑まで行くのが大変」としながら、「周りの花もたくさん咲いてきた。畑から見下ろす景色を見ながら作業できて気持ちがいい」と、春の訪れをしみじみとかみしめるように話した。

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