新型コロナウイルス感染拡大の影響でオープンが遅れていた長野市戸隠の戸隠キャンプ場と戸隠牧場が6日、今季の営業を始めた。人数を制限したり寝具の貸し出しをやめたりして感染予防を徹底。県内を中心に約80組が訪れ、標高約1200メートルの高原の空気や景色を満喫した。
キャンプ場の一部区域は通常約300組入れるが3分の1に制限。2カ所あるシャワー室を使用禁止にした他、共同炊事場では手指のアルコール消毒を求めている。牧場は、動物に触れる「ふれあい動物広場」を中止するなどした。
4月下旬にオープン予定だったが5月の大型連休も休まざるを得ず、売り上げは昨年の7割ほどしか見込めていないという。今後は夏休みの短縮で、家族連れを中心に客が減ることも予想される。だが、この日は「予想外に良い出だし」と戸谷利志明支配人。「新型コロナ対策を徹底しているので、安全に楽しんでほしい」と話していた。
同僚とバーベキューに訪れた市内の会社員児玉広季さん(24)は「やはり自然の中は楽しい」と笑顔。「夏になったら涼しい高原でキャンプをしたい」と話し、肉を焼いては頰張っていた。