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北ア南部の山小屋、オープン遅れも 大雨や4月からの地震で

信濃毎日新聞(2020年7月12日)

 北アルプス南部の山小屋で、4月から続く群発地震や最近の大雨を受け、営業開始を遅らせる動きが出ている。多くは15日から宿泊客を受け入れる方針だが、岳沢小屋(松本市)、徳本峠小屋(同)は今月下旬からに延期すると決定。新型コロナウイルス感染防止で周辺の山小屋が春山の宿泊営業を休止していたところに災害が重なり、夏山観光に影を落としている。

 大雨が続いた松本市安曇では8日、上高地に通じる国道158号で土砂が崩落。15日をめどに片側交互通行で復旧する見通しだが、徳本峠小屋は通行止めの影響で物資輸送が滞っている。15日から28日に営業開始を延期する。

 付近では4月22日から地震が相次いでおり、登山道で落石が確認されている。岳沢小屋は、地震が7月に入って再び増えた上、大雨で地盤が不安定となっていることを懸念。しばらく地震の推移を見守るとして営業開始を15日から22日に延期した。

 稜線(りょうせん)に向かう登山道には大小の落石が散乱、通行が危険な場所があるという。岳沢小屋は「小屋としては苦渋の決断だが、安全第一で登山を楽しんでいただきたい」と説明。地震が早く収束し、登山者を迎えられるよう願っている。

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