松本市の松本城本丸庭園で1日、冬の寒さや積雪から木々を守る恒例の「冬囲い」が行われた。有志でつくる松本古城会の会員ら45人が、わらを束ねた「わらぼっち」をボタン約50本にかぶせ、本格的な冬の訪れに備えた。
冬晴れの下、古城会婦人部の会員がかっぽう着姿で作業。造園業者は円すい形の縄を張って積雪から木々を守る「雪つり」を松やキリシマツツジに施した。今年は松本青年会議所(松本市)のメンバーも作業に参加した。
婦人部長の久根下(くねした)三枝子さん(72)=松本市里山辺=は「今年は新型コロナウイルスの影響でいろんな行事がなくなった。来年は皆で元気に観光客を迎えられるように願いを込めました」。都内から観光で訪れた松尾陽子さん(65)は「冬らしい光景ね」と喜んでいた。
冬囲いや雪つりは来年3月中旬まで。