下高井郡山ノ内町の観光まちづくり会社「WAKUWAKUやまのうち」は2日、国内外のクラフトビールをそろえたバー「HAKKOBEERSTAND」を町内の湯田中温泉街にオープンした。新型コロナウイルスの感染対策で飲食店の滞在時間が短くなっており、別の店で手短に夕食を済ませた宿泊客らの「はしご」のニーズを取り込む。訪日客に代わる新たな顧客を開拓する。
同じ通りで営業するレストラン「HAKKO」の姉妹店として開業。HAKKOはバーも兼ねていたが、感染対策で席数を減らすために飲食に重点を置き、バーを新店舗に移した。新型コロナの影響でマイカー利用が増えて、日中の温泉街の人出が減ったこともあり、同社の喫茶店をバーに改装して開業した。
立ち飲みもでき、小池百合子東京都知事が提唱する「小一時間」の滞在を想定。クラフトビールなど国内外のアルコール約50種類や、「HAKKO」の由来の発酵食品を使った小皿料理も提供する。人との接触を避けたい場合は、テークアウトも可能。担当者は「夕食で終わらず、バーでも『小一時間』楽しんでもらいたい」と話している。