古文書などから名刀「小狐丸」と福井のゆかりを紹介する展示=1月21日、福井市の県文書館

古文書などから名刀「小狐丸」と福井のゆかりを紹介する展示=1月21日、福井市の県文書館

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名刀「小狐丸」は福井に存在? 福井県文書館

福井新聞(2021年1月24日)

 平安時代に作られたとされる名刀「小狐丸(こぎつねまる)」と福井のゆかりを紹介するテーマ展が2月23日まで、福井市の県文書館で開かれている。江戸時代に所在不明の小狐丸が越前にあるとのうわさが流れ、幕府が福井藩に調査を命じたことを記した古文書などが並ぶ。

 小狐丸は平安時代の名工、三条宗近の作とされ、朝廷の中枢にいた藤原家に伝わっていたといわれる。刀剣をキャラクター化したオンラインゲーム「刀剣乱舞」に登場し、ファンから高い人気を集めている。

 「『小狐丸』は福井にあった?! なぞの名刀さがし」と題し、福井藩や越前松平家に伝わる文書群「松平文庫」の関連資料6点などを展示している。

 福井藩の公式歴史書「家譜」の草稿「世譜」などによると、1720(享保5)年に江戸幕府から小狐丸の調査を命ぜられ、領内をくまなく探し、現在の福井市安波賀町にある安波賀春日神社で「小狐丸影」と伝わる刀が見つかったという。

 展示文書からは、同神社の宮司らが、この刀を江戸に持参し将軍に見せたとみられることや、1877(明治10)年に元福井藩主の松平春嶽の仲介で華族に買い取られた経緯なども分かる。

 県文書館の三好康太主事は「福井にはまだまだ謎に包まれている歴史がある。ロマンを感じて古文書の世界に興味を持ってもらえれば」と話している。

 午前9時~午後5時。期間中、月曜と1月28日、2月12日は休館。

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