新型コロナウイルスの感染拡大で集客が落ち込んだ千曲市の戸倉上山田温泉で２３日、謎解きをしながら温泉街を巡るイベントが始まった。「３密」の環境を避けつつ、地域の魅力を知ってもらおうと戸倉上山田商工会が主催。参加者は地図を手に、店先などに張り出されたクイズを解いて回った。

　「戸倉上山田温泉×リアル謎解きゲーム」と銘打ち、神戸市のイベント会社と連携して開催。約２００の飲食店と、約３０の宿泊施設が軒を連ねる温泉街の各所に問題文を掲示し、全て解いて回ると、温泉街に伝わる「秘石」にたどり着くという趣向だ。

　掲示場所を屋外にするなど感染リスクの低減にも配慮しながら、問題文はメイン通りを外れた小路の先にも配置。約２時間歩き回って全問クリアした長野俊英高校（長野市）３年の合津未海(みう)さん（１８）は「旅館が立ち並ぶ街の中におしゃれなカフェがあるなんて想像してなかった。今度行ってみたい」と話していた。

　３月１４日まで毎日開催。千曲市総合観光会館が発着点で、午前１０時～午後５時の受付時間内に自由にスタートできる。参加料５００円。問い合わせは同商工会（電話０２６・２７６・５６５１）へ。