信濃町の「一茶記念館」で地元出身の江戸時代の俳人小林一茶(1763~1827年)の俳句の情景を表現した切り絵や、英訳を並べた企画展「一茶100句の英訳ときりえ展」が開かれている。
昨年12月に出版された「英訳一茶100句集」は、元県立こども病院長の宮坂勝之さん(岡谷市出身)と、米国出身の妻シェリーさんが翻訳、解説。企画展では、このうち22句を題材に、長野市の切り絵作家、柳沢京子さんが手掛けた切り絵の原画を並べた。
一茶が娘を亡くした際に詠んだ「露の世は露の世ながらさりながら」では、葉っぱから落ちそうな露の中にいる娘を悲しそうな顔で受け止めようとする一茶を描いている。学芸員渡辺洋さん(42)は「国内外に一茶の魅力が広がる機会になれば」とする。
7月4日まで。午前9時~午後5時。一般500円、小中学生300円。問い合わせは一茶記念館(電話026・255・3741)へ。