三国祭を前に山車(やま)が巡行する通りに彩りを添えようと、福井県坂井市三国町の松ケ下区の女性グループが5月14日、軒下につるす恒例の飾り物を作った。
グループ「七夕会」は約20年前から飾り物を作っている。現在、70代の4人がメンバー。飾り物は1年を通してつるしているが、季節や行事ごとに中身を変えるという。今回は三国祭に合わせ作り直した。
この日は同区の松ケ下つどい館で作業開始。松ケ下の紋章が入った藍染めの布を、ざるに針金で固定、「祭」と描かれたうちわと手ぬぐいを取り付け、計5個を作った。
飾り物は各家庭で祭り用に取り換えることもできるため、メンバーはセット一式を配って回った。祭り当日はグループが作ったものと一緒に、区内22戸の軒先を彩る。
昨年は三国祭が中止となったため、飾り物は祭り仕様にしなかった。会の代表を務める斉藤文枝さん(74)は「縮小しての祭りとなるが、少しでもみんなの気分を盛り上げたい」と話していた。