女性のワイン専門家が審査する国際的な酒類コンペ「フェミナリーズ世界ワインコンクール」がこのほどフランスで開かれ、リキュール部門で福井県内３社の商品が最上位の金賞に輝いた。受賞したのは、久保田酒造（坂井市）の「百香果（パッションフルーツ）のお酒」、加藤吉平商店（鯖江市）の「梵・ゆずリキュール」、エコファームみかた（若狭町）の「レモングラス梅酒」の３点。

　女性のソムリエ、醸造家ら約７５０人の専門家が審査員を務めた。ワイン以外にもリキュール、日本酒の３部門があり、各国から計５２４６点の出品があった。

　日本リキュールの金賞商品１２点のうち３点が県内品。「百香果のお酒」は、純米吟醸酒のベースに鹿児島県産のパッションフルーツを加えた逸品。国産原料にこだわり、砂糖は不使用。福井県産の「五百万石」の純米酒がベースの「梵・ゆずリキュール」は炭酸割りに最適で、昨年の発売以来、中国や香港で人気が高いという。６月ごろ発売予定の「レモングラス梅酒」は、若狭町産紅映梅にハーブを加え、食中酒にも適した爽やかな飲み口に仕上げた。

　このほか、日本酒の純米大吟醸部門で加藤吉平商店の「梵・ゴールド」、熟成酒部門で同商店の「梵・天使のめざめ」が金賞を受賞した。