根羽村の愛知県境に近い茶臼山高原(標高約1200メートル)で、県版レッドリストの絶滅危惧種に指定されているヤマシャクヤクが見頃を迎えている。25日は木漏れ日が差し込む自生地で純白の花を広げていた。
咲いている花は9輪。高さ約30センチの茎の先端に直径約5センチの花を一つ付ける。山深い自生地でひっそりと可憐(かれん)に咲いている。
近くのカエル館・茶臼山高原両生類研究所の熊谷聖秀所長(71)によると、今季は21日に咲き始めた。見頃は1週間ほどで短いという。熊谷所長は「短い間しか花は咲かないが、だからこそファンが多い花です」。