標高1700メートル余に広がる車山湿原(諏訪市)を望む山小屋「ころぼっくるひゅって」のテラス席に、新たに「特別席」ができた。しゃれた木製の囲いを付けた一組分。眺望を独り占めできる感覚が受けて、多くの客が入れ代わり立ち代わり利用している。
5月に改修した、40~50人利用できるテラス席の湿原側の最前列にあり、遮るもののない展望が楽しめる。車山湿原は現在、鮮やかな新緑の時季。運良く座れたカップルや登山客は写真を撮ったりコーヒーを味わったり。東京都の大学生、堀米愛果さん(22)は「特別感がある。日本じゃないみたい」と喜んでいた。
テラス席からの景色はSNSに投稿されることも多いといい、山小屋主人の手塚貴峰さん(60)は「これから写真を撮る定番の場所になりそう」と期待している。