御柱祭はいつ、どんな目的で始まったのか、諏訪信仰とは何か―。そんな疑問の数々に迫るオンライン講座「御柱と諏訪信仰」の配信が7月、始まる。来春予定される諏訪大社御柱祭に向け、各分野の研究者らと、いろはのいから深く、楽しく学ぶ趣向だ。
諏訪市の公共スペース「駅前交流テラスすわっチャオ」と市博物館が主催し、12月末までの全10回。初回は市教委の小林純子・生涯学習課長を講師に、御柱の始まりや諏訪信仰の特徴といった基本を学ぶ。2回目は、信州大副学長で諏訪信仰に詳しい渡辺匡一教授が、諏訪大社の境内などが時代によって変化してきた経過などを古絵図で説明。3回目は木やりのルーツを八剣神社(諏訪市)の宮坂清宮司が解説する。
神と仏を同一視して祭る信仰文化「神仏習合」や、番外編として世界各地に伝わる柱祭りもテーマ。聞き手を務める一般社団法人「大昔調査会」(諏訪市)理事長の高見俊樹さん(64)は「地元の人にも御柱を知らない人にも分かりやすくしたい。御柱祭が10倍楽しめる内容になるはず」とアピールしている。
講座は市の公式ユーチューブチャンネルから視聴できる。8月以降、映像制作に協力するケーブルテレビのエルシーブイ(諏訪市)も講座を放送する予定。