デザイン企画のエイチツーオー(金沢市長町1丁目)は6日までに、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された縁(えん)付(つけ)金箔(きんぱく)のアクセサリーを考案した。伝統工芸を日常のおしゃれに取り入れ、世界に認められた城下町の職人技を発信する。
同社は、16世紀の欧州で流行した「タティングレース」の技法で編み上げた絹糸に、金箔を貼ったアクセサリー「ゴールド・ノット」を考案し、2015年に市の金沢かがやきブランドの認定を受けた。
従来の商品には近代的製法による断切(たちきり)金箔を使用しているが、縁付金箔の需要拡大や技術保存に貢献するため、初めて試作に取り組んだ。断切金箔のアクセサリーに比べて深みのある輝きが特長で、今後、商品化を目指す。
試作品のピアスやイヤリング、ネックレスは、7日から金沢・クラフト広坂で始まる展示会(北國新聞社後援)で初披露する。同社の担当者は「伝統技術の活用が広がっていけばうれしい」と話した。