松本市内田の法船寺境内に咲くアジサイ約１３００株が見頃を迎えている＝写真。梅雨の晴れ間が広がった１３日は、大輪の花が参拝者の目を楽しませていた。

　近藤栄祐住職（５０）によると、１９７４（昭和４９）年に先代の栄泉さん（８３）が檀信徒と植えたのが始まり。現在では約８０種類が咲き誇る「アジサイ寺」として親しまれるようになった。

　今年は花芽が４月の遅霜に当たった影響で花数が少ない株もあるが、青や紫などカラフルな花が境内を彩る。「観賞は花が生き生きとしている梅雨明け前がお勧め」と近藤住職。例年より１０日ほど生育が遅れており、今後１週間から１０日ほどは楽しめそうだという。

　友人と訪れた市内の女性（７５）は「木陰で涼しげに咲く様子に癒やされます」と話していた。