発売したビーフカレーのルーを持つ秦料理長

発売したビーフカレーのルーを持つ秦料理長

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ホテルの人気カレー、家でも 飯田のシルクホテル、ようやく商品化

信濃毎日新聞(2021年8月18日)

 飯田市錦町の「シルクホテル」は今夏、同ホテルで人気のビーフカレーの味が楽しめるルーを初めて商品化した。主にランチ付きの宴会で提供されてきた一皿。客からは長年、「ルーで販売もしてほしい」と要望があったが、味の再現が難しかったという。ようやく商品化にこぎ着け、担当者は「家でホテルの味を楽しんで」とPRしている。

 同ホテルのビーフカレーは、野菜の甘みの後にスパイスの辛みを感じることが特徴。長年の人気メニューで、西洋料理担当の秦(はた)峰男料理長(41)が主に作っている。秦さんは、地産地消に貢献しようと県内産の牛肉をふんだんに使い、口の中でほろほろと崩れる食感になるまで煮込む。タマネギは3~4時間炒め、十数種類のスパイスで味を調える。

 工場で味を再現するには手間が掛かるため、これまでは取り組んでくれる製造会社が見つからなかったという。昨年秋から共同で開発した名古屋市の会社とは、試作品のやりとりを5回ほど繰り返し、甘さや辛さは秦さんが納得いくまで調整した。秦さんは「うどんなどとアレンジして楽しむのもあり」と話す。

 1パック2人前で1200円。同ホテルのオンラインショップやフロントで販売している。今後、飯田市鼎東鼎の農産物直売所「およりてふぁーむ」や飯田下伊那地域のスーパー「キラヤ」の全店舗でも販売予定だ。

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