標高約1450メートルにある、松本市安曇の乗鞍高原「一の瀬園地」で、初秋を彩るマツムシソウが咲きそろい、季節の移ろいを知らせている。
マツムシソウの群落は同園地の「大カエデ」や「まいめの池」近くにあり、県乗鞍自然保護センターによると、お盆すぎから咲き始めた。一面が薄紫色に染まり、花の蜜を求めるチョウやハチが行ったり来たり。センター職員の中村桃子さんは「人にも虫たちにも人気の花。爽やかな色合いは秋空によく似合います」。9月中旬まで高原を彩りそうだという。
一帯ではウメバチソウやアキノキリンソウなども咲く。乗鞍岳(3026メートル)では例年9月下旬から紅葉が始まる。本格的な秋が近づいている。