新型コロナの影響を受ける八ケ岳連峰の山小屋を応援しようと、山好きのデザイナーやイラストレーターでつくるグループ「8knot(エイトノット)」が、八ケ岳にちなんだデザインのTシャツなどを販売している。昨夏からネット販売の売り上げの一部を寄付するプロジェクトを始め、13日に7万4553円を八ケ岳観光協会(茅野市)に贈った。
8knotは2018年、原村出身で子どもの頃から山に親しんできたデザイナー菊池大介さん(36)=下諏訪町=が山好きの友人たちとつくった。プロジェクトは、登山者が減ると山小屋運営や登山道整備が難しくなるとの危機感からで、賛同する248人が商品を購入し、台湾からも注文があったという。
グループ名のエイトノットは、登山時に命綱になるロープの結び方と八ケ岳にちなむ。ロープの結び目をデザインしたTシャツや、下山後に登山者が立ち寄ることも多いという飲食チェーンのテンホウ・フーズ(諏訪市)と連携したTシャツなど、街なかでも着られる商品が人気だ。
茅野市内で観光協会から感謝状を受け取った菊池さんは「山に行きたいけれど行けないお客さんにも好評。微力ながら今後も続けていきたい」と話していた。