宇宙食が題材の漫画「宇宙(そら)めし!」を「月刊!スピリッツ」(小学館)で連載中の茅野市出身の漫画家、日向(ひゅうが)なつおさん(45)=本名・柳沢智子さん、塩尻市=が16日、岡谷市の書店で作品をPRした。市内ではウナギのかば焼きの宇宙食化を目指す動きがあり、取り組みを進める料理店がモデルとして連載にも登場。来年発売のコミック第6巻にも載る予定という。
漫画は、いつか宇宙に行く―という夢を持つ宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新人職員が主人公。宇宙食開発部門に配属され、企業などと開発に奮闘する姿を描く。JAXAや食品メーカーへの取材を重ね、実際に「宇宙日本食」に認証された食品開発の裏側も紹介。油井亀美也さん(川上村出身)をモデルにした宇宙飛行士が登場する場面もある。
日向さんは岡谷東高校卒業後、都内の専門学校を経て、30代で漫画「ありをりはべり」で連載デビューした。宇宙めし!はコミック第5巻まで刊行し、現在は最終話を制作中という。日向さんは「さまざまな人が宇宙を目指し、関わっていることを作品作りを通じて知り、宇宙が身近になった」と話していた。