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クイーンルージュ、露地物も「良い出来」 中野市農協が出荷開始

信濃毎日新聞(2021年9月28日)

 中野市農協は27日、今秋から本格的に市場に出回る新品種の赤色系のブドウ「クイーンルージュ」の露地物の出荷を始めた=写真。約20軒の農家が同市金井のぶどう集出荷センターに持ち込んだ850キロが東京や名古屋、大阪方面に発送された。同農協ぶどう部会などは「遅霜やひょうなど大変な天候を乗り越え、粒の色も大きさも良い出来になった」と説明している。

 クイーンルージュは、県果樹試験場(須坂市)が開発した新品種で、赤紫色のユニコーンに黄緑色のシャインマスカットを交配して育成した。品種登録は2019年。大粒で糖度が高い。種はなく、皮ごと食べられる。

 この日は検査員が粒の大きさや色、房の形などをチェック。同部会の武田直人さん(47)は「待望の赤系の優良品種。消費者の皆さんにいろいろなブドウを味わってほしい」と期待した。出荷のピークは10月上中旬ごろで、ハウス物などを含め年内に約12トン出荷する予定という。

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