杉板を1枚1枚打ち付けていくこけら葺きの作業

杉板を1枚1枚打ち付けていくこけら葺きの作業

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こけら葺きの技、間近に 諏訪大社上社本宮で16・17日見学会

信濃毎日新聞(2021年10月9日)

 重要文化財の保存修理工事が進む諏訪大社上社本宮(諏訪市)は16、17日、一般対象の工事見学会を行う。改修する全10棟のうち「布橋(ぬのばし)」は銅板葺(ぶ)きの屋根をかつてのこけら葺きに戻す工事のさなか。職人の技術を間近に見ることができる。

 保存修理事業の期間は2019年11月から25年末まで。住民らから工事の様子や進行状況について問い合わせがあり、見学会開催を決めた。今回はシートで覆われて外からは見えない工事中の布橋と入口御門(いりぐちごもん)の様子を見学する。

 見学会は両日の午前9時~正午、午後1~4時で、1回30分(定員20人)を午前5回、午後5回行う。見学中の撮影は禁止。保険料100円が必要。小学校高学年以上(小中学生は保護者同伴)が対象で、参加希望者は開催日に本宮で申し込む。

 8日も布橋の周りに組まれた足場に職人たちが並び、薄い杉板をリズミカルに次々と打ち付けていった。諏訪大社は「文化財をより身近に感じ、文化財修復や職人の技術への理解を深めてほしい」としている。

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