原村の地域活性化を目指す会社「原村アソビゴコロ」が11月中旬、使われなくなった村内のペンション跡地を活用して1棟貸しの小規模宿泊施設群「八ケ岳リトルビレッジホテル」の経営を始める。空き家が目立つようになったペンション村を別の形で次世代に引き継ぎたい―との思いを込めたという。
約300坪に4棟の「タイニーハウス(小さな家)」を用意。木材や塗料など環境に優しい素材にこだわって3棟は新築し、1棟は元あったペンションの倉庫を改築中。各棟に台所やシャワーを備え、外ではたき火やバーベキューができる。室内での宿泊と屋外でのキャンプ、両方を楽しめる施設にする。
移住希望者らを対象にしたモデルハウスの役割もあるといい、中村洋平社長(41)は「若年層の取り込みが課題。ペンション村が盛り上がるきっかけにしたい」と話している。事業には諏訪信用金庫(岡谷市)による「SUWASHIN地域応援ファンド」が3千万円を投資している。