松本市の国宝松本城の本丸庭園で1日、雪や寒さから園内の樹木を守る恒例の「冬囲い」があった。市民有志でつくる松本古城会の会員ら約30人が、わらを束ねた「わらぼっち」をボタンの木にかぶせ、冬本番に備えた。
天守近くにあるボタンの木には、かっぽう着姿の古城会婦人部の会員が手際良くわらぼっちをかぶせて枝を保護していった。黒門近くの松の木では、造園業者が円すい形に縄を張り、雪の重さで枝が折れないように守る「雪つり」を施した。
同会婦人部長の久根下三枝子さん(73)=松本市里山辺=は「来年もきれいな花を咲かせてほしいし、新型コロナウイルスが落ち着いて来場者が増えてほしい」と話した。
冬囲いや雪つりは来年3月中旬まで。