松本市の松本城本丸庭園が正月三が日に無料開放され、にぎわっている。２日も大勢の市民や観光客が来場。新型コロナウイルス感染対策に気を配りながら園内を散策するなど正月気分を満喫した。新変異株「オミクロン株」の感染拡大が懸念される中、「今年こそは収束を」と願う声も聞かれた。

　元日の朝、時代衣装を着た「おもてなし隊」が開門。今年の干支(えと)の寅(とら)や「邁(まい)進」の文字が大書された松本蟻ケ崎高校（松本市）書道部の作品が来場者を出迎えた。来場者は冠雪の北アルプスを背にした漆黒の天守を眺めたり、おもてなし隊と記念撮影したりと思い思いの時間を過ごし、松本城公式の「御城印帳」を買い求める人もいた。

　大阪府から家族らと訪れた会社員谷口ちひろさん（３１）は、オミクロン株の感染拡大を気にしつつ「今年はもっと自由にできればいい」と社会経済活動の制限緩和を願っていた。