県商工会議所連合会（会長・高木繁雄富山商工会議所会頭）は３日、工場や伝統産業の工房などの産業観光拠点を紹介する「富山産業観光図鑑」の２０２２年版を発刊したと発表した。

　企業や工場の概要を写真とともに紹介。掲載施設は２１３カ所で、２１年版より１２カ所増やした。ＡＲ（拡張現実）の機能を拡充し、アプリを起動したスマートフォンをかざすと、ものづくりの現場を体感できる動画や、企業の詳細情報が画面に表示される。

　ＩＴを活用した移動支援サービス「ＭａａＳ（マース）」にも対応し、掲載施設を巡る際の最適な移動ルートをアプリで検索できる。Ａ５判、フルカラー４８ページで、２万部を作製した。ホテルや観光案内所、教育機関などに配布する。

　富山商議所ビルで会見した高木会長は「単なるパンフレットではなく、現場の魅力を動画で感じてもらえる内容になった。地方創生の一助になればうれしい」と話した。