上田さんの墨絵アート、歴史小説の挿絵原画が並ぶ旧森田銀行本店=福井県坂井市三国町南本町3丁目

上田さんの墨絵アート、歴史小説の挿絵原画が並ぶ旧森田銀行本店=福井県坂井市三国町南本町3丁目

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荘厳、レトロ建築と墨絵がコラボ 旧森田銀行で12点展示

福井新聞(2022年3月14日)

 福井県越前市の墨絵アーティスト、上田みゆきさんの「帰郷8年 ふくいありがとのアーカイブ展」(福井新聞社後援)が3月21日まで、坂井市三国町の旧森田銀行本店で開かれている。勢いある筆致の大作12点が、豪華なしっくい模様のレトロな建物とコラボしている。

 上田さんは1980年代以降、オリジナリティーあふれる墨絵のイラストで大企業の広告やポスターなど多数手掛け、2013年に帰福した後もライブパフォーマンス、イベントなど創作活動の幅を広げている。

 会場で目を引くのは、14年に韓国との交流イベントで描いた墨絵「四神」。縦2・4メートル、横1・2メートルの「韓紙」4枚1組には、龍や朱雀が躍るように描かれ、窓からの陽光に作品が透けて浮かび上がる。

 パフォーマンスで描いた迫力ある越前狛犬、屏風絵、襖絵、行灯など8年で手掛けた作品が並ぶ。

 福井新聞で19年11月から連載した小説「桔梗の覇道 明智光秀」の挿絵全原画240点近くを展示し、このうち17点を額装。光秀の心象風景を繊細な筆のタッチで描いており、来場者の目を引いている。

 最終日は午後1時から、上田さんやゲストによる「ふくいパワーを考えてみる?」と題したトークイベントがある。無料。問い合わせは同会場=電話0776(82)0299。

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