松本市安曇の乗鞍高原で29日、「雪の壁」を楽しめる乗鞍岳春山バス=写真=の運行が始まる。25日は観光・行政関係者23人が試運転のバスに乗り、除雪の進み具合を確認した。6月末まで運行する。
アルピコ交通(松本市)と市、のりくら観光協会が共同運行。5月末までは県道乗鞍岳線の乗鞍観光センターから位ケ原山荘(標高2350メートル)までの約15キロを1日5往復し、6月は「大雪渓・肩の小屋口」(同2620メートル)まで延長する。
雪の壁の高さは、最も高い場所で約6メートルと例年並み。昨年の利用者は大型連休中の積雪の影響もあり約2900人と、新型コロナ感染拡大前の2019年の半分ほどだった。宮下了一協会長(62)は「厳しい自然の中の芽吹きを感じてほしい」と話している。
乗車料金は中学生以上が往復3300円(片道1650円)、小学生は半額。