北アルプス上高地(松本市安曇)一帯で、早くもニリンソウが咲き始めている。2日は時折、雪が舞う中、大勢の登山者が足元に咲くかれんな花に目を留めていた。
上高地インフォメーションセンターによると、雪解けが早い影響とみられ、大型連休中にニリンソウの花が楽しめるのは珍しい。4月25日に小梨平で開花を確認。現在は明神橋近くの群落が五分咲き、古池周辺が三分咲きで、例年より2週間ほど早い。
川崎市の会社員小林寿子さん(45)は「かわいらしい花で癒やされる」。センターを運営する自然公園財団上高地支部の加藤銀次郎所長(65)は「山野草も木々も芽吹きが早く、北アの残雪との対比が楽しめる」と話した。
ニリンソウは日差しがあると花が開くといい、好天が続けば連休後半から白い花のじゅうたんが見られそうだ。