山野草公園内で観賞できるイチヨウラン

山野草公園内で観賞できるイチヨウラン

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希少イチョウランの観賞エリア公開 富士見パノラマリゾート

信濃毎日新聞(2022年5月18日)

 富士見町の富士見パノラマリゾート内にある入笠すずらん山野草公園内に、希少種のイチヨウランを観賞できるエリアがオープンした。同リゾート職員が自生するイチヨウランの保護活動を続け、数が増えてきたことから公開した。6月下旬まで楽しめる見通しだ。

 イチヨウランは針葉樹林などに生える多年草。丈は5~10センチほどで、花には紫色の斑点がある。県が準絶滅危惧種に指定している。

 同公園の敷地2万平方メートルでは150種の山野草を見られる。イチヨウランが自生している約500平方メートルは従来、春から秋にかけて二重のネットで囲ってきた。昨年からは、シカなどの食害を避けるため冬場もネットで保護するようになり、徐々に数が増えてきたという。

 同リゾート統括事業部長の荒木清孝さん(62)は「一つとして同じ柄の花がなく、群生しているところがイチヨウランの見どころ」と説明。17日に来園した松本市の会社員大場良恵さん(65)は「斜面に咲いていて、かれんだけどたくましい」と話していた。

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