道の駅しなの（信濃町）隣の直売所「いっさっさ」で、初夏の味覚、ネマガリダケの入荷が本格化しつつある。５月初めはまだ細く短いものが多かったが、先週末ごろから太くて出来が良い商品が入荷中。１９日は今季一番の入荷があり、大勢が買い求めた。

　担当の伊藤啓太さん（３３）によると、この日は主に斑尾山で採れた長さ約３０センチ級が約５００グラム入りで４５袋ほど入荷。６５０～７５０円ほどで販売した。例年は５月下旬に黒姫山産が始まり、６月上旬に入荷のピークを迎えるが、雪が多かった今季は最盛期も遅くなりそうだという。

　この時季の初物は「柔らかくて節まで全部食べられるものもある」と伊藤さん。今季初めて購入したという長野市若穂綿内の称名寺住職、木曽秀英さん（６７）は、近隣の直売所も回って４袋を手に入れ、「タケノコ汁で食べたい。東京に住む娘たちにも送る」と喜んでいた。