伊那市内各地でバラを楽しむ「伊那バラフェスタ」が28日、開幕する。バラによるまちおこしに取り組む全国29市町が参加する「第32回ばら制定都市会議(ばらサミット)」が来年6月に伊那市で開かれる計画で、市や地元商工団体などでつくる実行委員会は、フェスタでムードを盛り上げたい考え。6月19日までの期間中、中心市街地と高遠町でコンサートや苗木販売など多彩な催しを繰り広げる。
フェスタは、色とりどりの花の鉢が並ぶ「伊那まちバラぶらり」を皮切りにスタート。今年の目玉は、29日にいなっせ周辺で初めて開く「伊那まちバラのファッションショー」で、公募に応じた市内外の子どもから年配者までの10人余が午後1時と3時、バラにちなんだ衣装などを披露し、街中を歩く。フェスタ期間中、バラの育て方講座やジャズ演奏も予定している。
高遠町では6月4~19日、「高遠しんわの丘ローズガーデン」で「バラ祭り」を開催。会場で500本の苗木を販売(なくなり次第終了)する他、ローズティーなどを楽しめる「バラ茶屋」を設ける。
フェスタ期間中に市内外の「バラスポット」と、菓子店などの協力店舗の2カ所以上を訪れ、掲示したQRコードをスマートフォンなどで読み取り応募する「伊那バラチェックインラリー」も企画。周遊につなげる狙いで、抽選で40人にプレゼントを贈る。
サミットは1992年度に始まった。2020年度に伊那市で開く予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で中止。市は改めて開催地に立候補した。市観光課は「フェスタを通して市内全体でバラを楽しんでほしい」としている。問い合わせは同課(電話0265・78・4111)へ。