松本市の松本観光コンベンション協会は２日、外国人観光客の受け入れ再開を見据え、同市奈川地区で山菜採りを体験する外国人向けのモニターツアーを開いた。市内外に住む欧米や台湾など７カ国・地域の出身者８人が参加。山菜を収穫し、天ぷらにして食べた。

　政府は１０日から外国人観光客の受け入れを約２年ぶりに再開する。協会は、地域の食文化を発信できる個人旅行者向けのツアーを来年度に始めたい考えで、外国人の反応を確かめようとモニターツアーを企画した。

　参加者たちは地元旅館の主人に山菜の見分け方を聞き、有料の山菜園でワラビやフキ、ヨモギなど５種類を摘んだ。山菜は屋外で天ぷらに調理し、箸を使って揚げる体験もした。

　アイルランド出身のブライアン・オドノバンさん（４２）＝松本市＝は「昼食の材料を自分の手で採るのは面白い」。カナダ出身のテドラ・エリアトさん（３１）＝上田市＝は「カナダでは山菜採りは一般的ではない。ツアーに参加したい人はいると思う」と話していた。