山ノ内町志賀高原で5日、歌舞伎俳優市川海老蔵さん(44)の呼びかけで始まった森林再生活動「ABMORI(エビモリ)」が行われた。海老蔵さんや公募の県民、「植樹リーダー」の中野西高校(中野市)の生徒ら約500人が参加。ミズナラやウラジロモミなど植生に合った13種計3千本を植樹した。
町や地元観光団体などでつくる実行委主催で8回目。新型コロナ感染症対策で一般参加は県民に限り、海老蔵さんは「長野県の方々の思い出になる植樹にしたい」と話した。植樹会場では長女市川ぼたんさん(10)や長男堀越勸玄(かんげん)君(9)と一緒に苗を植え、土の流出を防ぐわらを敷くなどして汗を流した。
海老蔵さんは11月に歌舞伎の大名跡「市川團十郎(だんじゅうろう)」を襲名する。「(来年も)『ダンモリ』ではなく『エビモリ』でいきたい」とおどけた。
家族で参加した長野市青木島小学校4年の宮崎悟君(9)は「植えた木が大きく育ち、地球温暖化が少し緩やかになればうれしい」と話していた。