２０２４年春の北陸新幹線県内開業を見据え福井県福井市観光協会は、福井の食を「発酵」という切り口から紹介するガイドブックを製作した。県内に点在する日本酒やみその醸造元に焦点を当て、製造時のこだわりや作り手について説明。市観光案内所などで配布している。

　「発酵デザイナー」の小倉ヒラクさんが９月からあわら市の金津創作の森美術館で、北陸や全国の発酵文化を紹介する企画展を開催することから、イベントに合わせ福井市をはじめ県内を回ってもらおうと企画。福井の食文化に焦点を当て、「発酵ツーリズム」として発信、誘客につなげたいという。

　ガイドブックは小倉さんが監修。同市をはじめ嶺南や奥越を含む県内１２の酒蔵やみそ蔵を紹介している。同協会の担当者は「興味のある店を探し、商品を買うだけではなく人や蔵との出会いを幅広く楽しんでほしい」と話していた。

　５万部発行し、掲載店でも配布している。小倉さんがガイドブックで紹介している店を実際に巡った動画を、８月中旬にユーチューブで配信する。問い合わせは同協会＝電話０７７６（２０）５１５１。